はじめに:もはや「エディタ選び」は生産性の戦争
ここ数年で、エディタは「テキストエディタ」から「AIと一緒に開発するプラットフォーム」に進化しました。
特に
- Cursor
- Google Antigravity
- Windsurf(旧 Codeium)
この三つは、まさに「AIネイティブなIDE」として注目されています。
どれも
「プロジェクトを丸ごと理解して、コードを書き、リファクタリングし、テストまで手伝う」
そんな世界観を目指しており、もはや単なる補完ツールではありません。
この記事では、
- それぞれの特徴・思想・料金・強み弱み
- フロントエンド実務(React / Vue / Next / Nuxt / SPA / LP制作)での使い勝手
- コーディング期間をどこまで短縮できるか
- 学習者と実務者それぞれに合う選び方
を、世界一のライター兼フロントエンドエンジニアという立場から、遠慮なく比較していきます。
情報は2025年11月時点の公式情報や技術ブログをベースにしています。
3ツールざっくり比較早見表
まずは「結局何が違うのか」を一枚で把握したい人向けに、ざっくり比較表から。
| 項目 | Cursor | Antigravity | Windsurf |
|---|---|---|---|
| 開発元 | Cursor, Inc. | Windsurf(旧 Codeium) | |
| コンセプト | VS Code系AIエディタ+強力なエージェント | Agent-first 開発プラットフォーム(エージェントが主体) | Flow状態に最適化されたAIネイティブIDE |
| コア機能 | Chat / Inline Edit / Background Agent / マルチルート / フォルダ指定コンテキストなど | エージェントが計画・実行・検証、Artifactsで作業内容を可視化、Editor view+Manager view | Cascade(アプリを一気に構築) / Supercomplete / Memories / Browser / Terminal連携 |
| 主なAIモデル | OpenAI / Claude / Geminiなど複数を選択可能 | Gemini 3 Pro中心、他社モデルもサポート | 独自バックエンド(複数モデル)+エージェント機構 |
| 料金イメージ | Hobby無料、Pro 20ドル/月前後、上位プランあり | 公開プレビュー中は無料+Gemini 3 Proに寛大なレート制限 | 無料枠+Pro 15ドル/月前後から(プランによる) |
| 向き・不向き(ざっくり) | 既存コードベースが大きいプロジェクト、プロ志向の開発者 | Agentにガッツリ任せたい実験的プロジェクト、Googleスタック好き | フロントエンド多めの個人開発、学習者、UIプレビュー重視派 |
この表だけ見ると、
「全部良さそうだから余計に迷う」
となると思うので、ここから一つずつ深掘りします。
Cursorとは何か:VS Code脳のエンジニアが最も馴染みやすいAIエディタ
コンセプトと特徴
Cursorは、VS Codeに近いUIと操作感を持つ、AIネイティブなコードエディタです。
タブ補完(Tab)、インライン編集、チャットベースのエージェント、背景で動き続けるBackground Agentなどを備え、プロジェクト全体を理解したうえでの大規模リファクタリングやコード生成を強みにしています。
主な特徴は次のようなものです。
- Chatで「このディレクトリ以下のReactコンポーネントをNext 15用に整理して」といった指示が可能
- Inline Editで、選択したコードだけを「もっと読みやすく」「パフォーマンス重視で」などの指定で書き換え
- Background Agentで、裏側でテスト追加や型定義改善などを走らせておける
- マルチルートワークスペースや @folders 指定で、大規模リポジトリでも文脈を管理しやすい
料金とプラン(ざっくり)
2025年時点では、公式サイトや外部の価格調査記事によると、
- Hobby(無料)
- Pro(約20ドル/月)
- Pro+、Ultra、Enterprise(上位プラン)
といった構成になっています。
Pro以上では
- Tab補完が事実上無制限
- 高性能モデル(GPT系、Claude系、Gemini系)に広くアクセス
- 高度なリファクタリングやエージェント機能が利用可能
といったメリットがあります。
フロントエンド開発での強み
特に強いのは、次のようなケースです。
- 既存のReact / Next / Vue / Nuxtプロジェクトの改修
- 大量のコンポーネント整理、ディレクトリ構造の再設計
- 型定義の付与(JSからTSへの移行など)
- テストコード(Vitest / Jest / Playwrightなど)の追加
例えば、
- components/ 以下のファイル群をスキャンさせて命名の一貫性を指摘
- デザインカンプに合わせて、ボタンやフォーム周りのコンポーネントAPIを整理
- ルーティング構成をNextのApp Routerに寄せるリファクタリング
といった、「人間がやると地味に時間がかかるが、パターンが一定している作業」をAIに投げやすいです。
弱み・注意点
- 設定項目やできることが多いぶん、ある程度AI前提の開発に慣れている人向け
- 初学者には「何をどう頼めばいいか」が少し分かりづらい
- モデルの選択やコンテキストの指定など、チューニング前提で使いこなすと真価を発揮する
つまり「AIを部下にする」というよりは、
「かなり優秀なペアプロ相手を飼う」イメージで使いこなせると強いツールです。
Windsurfとは何か:Flow状態に特化した「エージェントIDE」
コンセプトと特徴
Windsurfは、旧Codeiumから進化した、AIエージェント前提のIDEです。
公式サイトでは「Built to keep you in flow state」とうたっており、開発者が集中状態を保てるように、AIとのやりとりやプレビューまでを一体化しています。
主な機能としては、
- Cascade:アプリ全体をエージェントに任せて構築するフロー型機能
- Supercomplete:単なる補完ではなく「意図」を予測した大型補完
- Memories / Rules:プロジェクトや開発者の好みを学習させていく機構
- Browser / Terminal連携:ブラウザやターミナルをAIが操作しつつ開発を進められる
など、「AIに任せるタスクの粒度」をかなり大きく取れるのが特徴です。
また、公式サイトでは「Editor内だけで完結するのではなく、実際にWebプレビューまでセットアップしてくれる」というフローが強調されています。
料金とプラン
Windsurf自体は、無料枠と有料プラン(Proなど)が用意されており、外部の価格比較記事では
- 無料:基本的な補完やエージェントは使えるが制限あり
- Pro:月15ドル前後からで、より広いリソースと機能が開放
- さらに上位のチーム/エンタープライズ向けプラン
といったレンジ感で紹介されています。
フロントエンド開発での強み
特に目立つのは次のポイントです。
- Cascadeで、プロンプト一発からLPや簡易Webアプリの骨組みを生成
- Browser機能で、生成したアプリのプレビューやE2E的な確認をエージェントにやらせられる
- Supercompleteで、Reactコンポーネントやhooks、API呼び出しまでまとめて補完してくれる
これらは、
- 「0からNext.jsで簡易ダッシュボードを作る」
- 「Tailwind CSSでデザインされた管理画面モックをサクッと立ち上げる」
といった用途で、かなり強く効いてきます。
また、Windsurfは「初心者や中級者にとっての体験が良い」とするレビューもあり、
Windsurf vs Cursor 比較記事では、初心者にはWindsurfが向くという評価も見られます。
弱み・注意点
- VS Code文脈から来る人には、最初少し独自の世界観に感じるかもしれない
- Cascadeなどに任せすぎると、コード理解が追いつかないリスクがある
- エージェントの提案をどこまで信頼し、どこから自分で制御するかの線引きが重要
ただし、**「とりあえずプロンプト一発で骨組みを作りたい」**というニーズには極めて強く、
個人開発やPoC、社内ツールなどで爆速プロトタイピングしたい人には相性が良いです。
Antigravityとは何か:Google製「Agent-first 開発プラットフォーム」
コンセプトと特徴
Antigravityは、Googleが2025年に発表した、Gemini 3 Proを中心とした「エージェントファースト開発プラットフォーム」です。
従来のエディタが
- 「人間が主体で、AIが補助」
だったのに対し、Antigravityは
- 「エージェントが主体で、人間はミッションコントロールから指揮」
という思想に寄っています。
公式ブログや技術記事を見ると、主な特徴は次の通りです。
- 複数のAIエージェントが、エディタ・ターミナル・ブラウザを横断的に操作
- Editor view(普通のIDEに近い画面)と、Manager view(複数エージェントを指揮する「管制塔」ビュー)
- Artifactsと呼ばれる成果物(タスクリスト、スクリーンショット、ブラウザ録画など)で、エージェントの作業を可視化
- Gemini 3 Proを中心に、他社モデルとの連携も可能
簡単に言うと、
「このReactアプリをモバイル対応し、主要ページにE2Eテストを足して、パフォーマンス改善の提案も出して」
といった「ミッション」を投げると、複数のエージェントが分担しながら作業し、その記録をArtifactsとして残してくれるイメージです。
料金と利用形態
2025年11月時点では、Antigravityはまだパブリックプレビューとして提供されており、
- Windows / macOS / Linuxに対応
- Gemini 3 Proへのアクセスに対して、5時間ごとにリセットされる「寛大なレート制限」が用意されている
- 一部ヘビーユーザーを除けば、無料枠でかなり使える
とされています。
正式リリース時の料金体系は今後変わる可能性が高いですが、
少なくとも現時点では「かなり強力なAI IDEを無料で試せる段階」と言えます。
フロントエンド開発での強み
- Gemini 3 Proの言語能力を活かした仕様理解、コード生成、ドキュメント自動生成
- ブラウザ録画などのArtifactsにより、UIの動作確認をそのまま共有しやすい
- Manager viewで、テスト担当エージェント、リファクタリング担当エージェントなどを並行で走らせられるポテンシャル
特に
- 大規模なReact / Angular / Vueアプリのリファクタリングや、
- PWAや複雑なフロントアーキテクチャの見直し
といった「一人では頭がパンクしそうなタスク」を分解して任せる発想には相性が良いです。
弱み・注意点
- まだプレビュー段階であり、機能やUIは今後も大きく変わる可能性が高い
- 安定性や拡張エコシステム(プラグイン等)では、CursorやWindsurfほど成熟していない
- エージェント間の連携やArtifactsの概念など、最初に学ぶことがやや多い
とはいえ、**Google公式の「次世代開発体験の実験場」**という位置付けなので、
Gemini 3系を日常的に触りたい人や、エージェント開発に興味がある人には非常に面白い選択肢です。
フロントエンド実務での具体的な比較
ここからは、実際のフロントエンド案件を想定して、
- LPコーディング
- SPA / ダッシュボード開発
- 既存プロジェクトの改修
- テスト・パフォーマンス・アクセシビリティ
という観点で比較していきます。
1. LPコーディング(静的ページ中心)の場合
Cursor
- Figmaやデザインカンプの仕様を文章で整理してからChatに渡すと、 コンポーネント構造やディレクトリ設計を手伝ってくれる
- ただし、LP程度なら「全部AIに任せる」というより、 人間主体で書きつつInline Editで微修正させるスタイルが向きやすい
工数削減感としては、
- コード記述時間が3〜4割削減
- 命名やリファクタリングでさらに1〜2割削減
くらいのイメージになりがちです(あくまで実感ベースの話)。
Windsurf
- Cascadeで「このワイヤーフレームに近いTailwindベースのLPを作って」と指示すると、 骨組み+ある程度のスタイルまで一気に出してくれる
- そのままBrowserプレビューで動作を見ながら、修正点をエージェントに投げていける
LP量産的な文脈では、
- 初期構築時間が半分以下になるケースも普通にあり得ます
- 特に「構造は毎回似ているがデザインが少しずつ違う」案件ではかなり強力
Antigravity
- エージェントに「このLPをモバイルファーストで実装して、パフォーマンスとアクセシビリティまで気を付けて」とまとめて任せる発想が取りやすい
- ただし、現時点ではプレビュー的な使い方や安定性を考えると、 実務でLP量産の主力に据えるにはやや早い印象
結論として、
静的LPのスピード勝負なら、今のところWindsurfが一歩リードと考えてよいでしょう。
2. SPA / ダッシュボード開発(React / Vue / Next / Nuxt)
Cursor
- 既存のReact / Nextコードベースを読み込ませた上で、 「この画面にフィルター機能を追加して」「このAPIを使うHooksを抽象化して」 といった指示を細かく出しやすい
- マルチルートワークスペースやフォルダ単位のコンテキスト指定で、 大規模リポジトリでも必要な範囲に絞って作業させられる
SPAやダッシュボードでありがちな、
- ページ数が多い
- グローバル状態やAPI層が複雑
- 機能追加とリファクタリングが同時進行
といった状況には非常に強いです。
Windsurf
- Cascadeで「React+Tailwind+React Routerで基本のダッシュボードを」と頼めば、 認証ページやサイドバー付きレイアウトなどをまとめて生成してくれる
- Supercompleteで、フォームやテーブル操作など、パターン化されたUIコードの補完が強い
ただし、大規模既存コードベースの長期メンテというより、
- 新規の管理画面
- 内製ツール
- PoCやMVP
といった「ゼロから作る」ケースで光る印象です。
Antigravity
- エージェントがテストも含めた一連のタスクを自動で計画・実行・検証できるため、 SPAの改修やリプレイスを「ミッション」として投げる使い方が想定されています
- Artifactsでテスト結果のスクリーンショットやブラウザ録画を残せるので、 非エンジニアへの説明や、回帰テストの共有には強いです
今後成熟すれば、
「複数エージェントが複数の画面を並列に改修する」といった夢のような運用も現実的になっていくはずですが、
2025年末時点ではまだ「攻めた実験環境」という位置付けです。
3. 既存プロジェクト改修(レガシーも含む)
ここが一番「工数削減の差」が出るところです。
Cursor
- 巨大なコードベースのリファクタリングや仕様変更にも耐えやすい
- Background Agentで、裏で型付けやコメント補完、lint修正を進められる
- Chatで「このモジュール群の責務を整理して」といった抽象度高めの相談も可能
実務でありがちな
- 「歴代エンジニアが書き継いできたReactの沼」
- 「クライアントからの小改修が10年分積み上がったSCSS」
のような案件では、現状最も頼りになるのはCursorという印象です。
Windsurf
- 既存プロジェクトも開けますが、 AIフローとしては「新規構築」寄りに振ってあるため、 レガシー改修に全振りする設計ではありません
もちろん、補完やチャットでの局所的な改修には強いものの、
巨大なコードベースの「全体リファクタリング」ではCursorほどの実績や機能はまだ多く語られていません。
Antigravity
- 構想としてはレガシー改修にも非常に向いていそうですが、 まだプレビュー段階かつ、日本語情報も少なめで、 本格導入するには検証コストが高い状態と言えます
4. テスト・パフォーマンス・アクセシビリティ
- Cursor
- Playwright / Vitest / Jestなどのテストコード生成をかなり効率化できる
- パフォーマンス改善の提案も、DevToolsの結果を貼りつつ相談すると精度が高い
- Windsurf
- Cascadeタスクの一部として「テスト追加」を組み込ませる使い方ができる
- Browser連携で、簡単なE2E的な確認も含めたワークフローにしやすい
- Antigravity
- Artifactsとしてテスト結果やブラウザ録画を残せるので、 「パフォーマンス改善前後の比較」を人に見せやすい
テスト・品質系の観点では、
今すぐがっつり使えるのはCursorとWindsurf、将来性が高いのはAntigravityという整理で良いでしょう。
どのエディタがフロントエンドのコーディング期間を最も短縮できるか
ここがこの記事の本題です。
結論から先に言うと、
条件次第だが、2025年末時点の実務目線では
「既存プロジェクト中心ならCursor」
「新規フロントエンド中心ならWindsurf」
「実験枠としてAntigravity」
という立ち位置が現実的
だと考えています。
パターン別に見た「時間短縮力」
1. 既存React / Vue / Next / Nuxtの改修・保守がメイン
- 大規模コードベース
- 複数人が触ってきた履歴
- 小さな仕様変更が継続的に入る
こうした案件では、
- Background Agentを含む豊富なリファクタリング機能
- フォルダ単位のコンテキスト管理
- モデル選択の柔軟性
を持つCursorが、トータル工数の削減に最も貢献しやすいと考えられます。
特に
- 既存コードを読み解く時間
- 命名や責務整理の思考時間
- テスト追加の単純作業時間
がごっそり削れるため、体感で3〜4割以上の削減余地が出てくるケースも珍しくありません。
2. 新規LP・新規ダッシュボード・新規SaaSのUI構築が多い
「新しく作る」ことが多い人には、Windsurfのほうが寄り添ってくれます。
- Cascadeで初期骨格を一発生成
- Browserでそのままプレビューしつつ、気になったところをチャットで修正指示
- Supercompleteで細かいUIコードを補ってもらう
という流れで、
- 初期構築時間を1/2〜1/3に
- デザイン調整の反復回数も削減
といったインパクトが期待できます。
特に
- 個人開発
- 社内ツール
- MVP開発
のスピード勝負では、Windsurfのほうがトータルの「リリースまでの日数」を縮めやすい印象です。
3. 学習者・初中級者が「とにかく手を動かしながら身につけたい」
学習者の場合、重要なのは
- AIが書いたコードを自分が理解できるか
- 詰まった時に「なぜそうなるか」まで説明してくれるか
という点です。
Windsurfは、
- エージェントがタスクを分解して説明してくれる
- プロジェクト全体の流れを対話的に追いやすい
といった理由から、初心者フレンドリーという評価を受けています。
一方、Cursorはややプロ志向で「分かる人には強いが、最初からは少し難しい」側面もあります。
そのため、
- 学習初期〜中級まではWindsurfをメイン
- 本格的に現場案件を回し始めたらCursorも併用
というステップアップが現実的なルートだと感じます。
4. エージェント開発や「AIにほぼ任せたい」志向が強い
この場合、Antigravityが非常に魅力的です。
- 複数エージェントが計画から検証まで担当
- Manager viewで全体を俯瞰しつつ指揮
- Artifactsでログやスクリーンショット、録画を残してくれる
ただし、現時点では
- まだプレビュー段階で仕様も変わりやすい
- 企業案件で「メインIDE」として採用するには検証が必要
という状態なので、業務の本番で全面的に依存するより、「別枠で実験しつつ知見を貯める」段階だと考えておくのが安全です。
実務フロントエンドエンジニアへのおすすめ構成
現場のフロントエンドエンジニアという前提で、個人的に一番バランスが良い構成は次の通りです。
- メインIDE:Cursor
- 既存案件、WordPressテーマ、React / Vueの継続開発など
- サブIDE:Windsurf
- 新規LPやダッシュボード、PoC、社内ツールの爆速試作用
- 実験枠:Antigravity
- エージェント開発やGemini 3 Proの挙動研究、将来のワークフロー検証用
これにより、
- 「安定して仕事を回す力(Cursor)」
- 「新規開発を爆速化する力(Windsurf)」
- 「次世代の開発スタイルへのアンテナ(Antigravity)」
の三つをバランス良く押さえられます。
学習者向けのステップアッププラン
フロントエンド学習中の方には、次のステップを提案します。
- まずはWindsurfをメインで使ってみる
- ReactやNextのチュートリアルをWindsurf上で写経+AI相談
- Cascadeで簡易アプリを作らせ、中身を読み解く練習
- 並行して、Chrome DevToolsやLighthouseなど、ブラウザ標準の開発ツールも学ぶ
- 実務寄りのサンプルプロジェクトをCursorに持ち込み、
- コードリーディング
- 命名やリファクタリングの相談 をAIと一緒に行う
- 余裕が出てきたら、Antigravityでエージェントベースの開発を試す
- 小さなReactアプリを一つ、Antigravityだけでどこまで作れるか試す
この流れを踏めば、
- コードを書く力
- コードを読む力
- AIに仕事を振る力
の三つをバランス良く伸ばせます。
関連情報:AIエディタと付き合うときに知っておきたいポイント
最後に、このテーマに関連して「知っておくと得する話」をいくつかまとめておきます。
1. どのエディタでも「プロンプト設計」が命
Cursor・Windsurf・Antigravity、どれを使っても共通しているのは、
曖昧な指示 → それなりのアウトプット
明確で具体的な指示 → 桁違いに良いアウトプット
になるということです。
特にフロントエンドでは、
- 使用技術(React 18 / Next 15 / TypeScript / Tailwindなど)
- ディレクトリ構成の希望
- コーディング規約(命名ルール、import順、コンポーネントの粒度)
- デザイン上の制約(レスポンシブブレイクポイント、コンポーネント単位の責務)
などを、最初にテンプレとしてメモ化しておくと、どのエディタでも成果が一気に安定します。
WindsurfのMemoriesやCursorのプロジェクト設定に、こうした「自分の流儀」を覚えさせておくのは非常におすすめです。
2. Gitとの連携を前提にする
AIエディタと相性が良いのは、Gitをきちんと運用しているプロジェクトです。
- 生成コードをそのまま信じない
- 変更差分を確認してからコミット
- 大きな変更はブランチを切って実験
という基本ができていれば、
- エージェントに「やりすぎ」られても簡単に戻せる
- 人間とAIの編集境界が明確になる
ので、安心してAIに仕事を振りやすくなります。
3. プライバシー・セキュリティ設定を確認する
企業案件やクライアントワークで使う場合、
- ソースコードがどこまで外部に送信されるのか
- モデルの学習に利用されるかどうか
- エンタープライズ向けのプライバシーモードがあるか
といった点は必ず確認しましょう。
CursorやWindsurfはエンタープライズ向けのプライバシーオプションについても公式に説明しており、企業導入の事例も増えています。
Antigravityはまだプレビュー段階なので、商用コードをどこまで乗せるかは社内ポリシーと相談しながら慎重に進めるのが良いでしょう。
まとめ:自分のワークフローを「AI前提」にアップデートしよう
- Cursor
- 既存プロジェクトの改修・保守に強く、プロ志向
- Windsurf
- 新規フロントエンド構築や学習者に優しく、Flow状態を作りやすい
- Antigravity
- エージェント主導の未来型開発プラットフォームとして、今後の本命候補
という位置付けで整理しました。
フロントエンドのコーディング期間を短縮したいなら、
- 実務中心なら「Cursor+Windsurf」二刀流
- 学習中心なら「Windsurfメイン+Cursorでステップアップ」
- 未来志向なら「Antigravityを実験枠に追加」
という構成が、2025年末時点の現実的なベストアンサーだと考えています。
大事なのは
どのツールを選ぶか
ではなく
どう自分のワークフローをAI前提に組み替えるか
です。
あなたが今すでに持っているフロントエンドのスキルに、
これらのAIエディタを掛け算していけば、
「気付いたら、以前のやり方には戻れない」
そんな開発体験が待っています。
ぜひ、この記事をきっかけに、
自分に合ったAIエディタの組み合わせと使い方を設計してみてください。

