最近、WordPress案件を触っている人ほど、なんとなく胸騒ぎを覚えたはずです。
All-in-One WP Migrationの扱い、少し空気が変わった。
気のせいではありません。
結論めいた言い方はしませんが、今まで通りの感覚で使うと危ない。
それだけは断言できます。
この記事では、All-in-One WP Migrationの規約変更が意味するところを噛み砕き、
現場で実際に使える代替手段を整理します。
WPvividも含め、プラグイン任せにしない方法まで踏み込みます。
フロントエンドを学習中の人にも、実務で何十サイトも触ってきた人にも、
それぞれ刺さるポイントがあるはずです。
All-in-One WP Migrationの規約変更 何が変わったのか
まず、事実から整理します。
All-in-One WP Migrationは、自身が管理するサイトへの利用のみ許可という方向に、利用規約の解釈が明確化されました。
制作会社やフリーランスが、クライアントサイトを移行する用途で使う。
これがグレーではなく、限りなく黒に近づいた、という話です。
紹介されている内容を要約すると、こうなります。
- 自分が所有、管理しているサイトのみが対象
- クライアントワークでの汎用利用は想定外
- 再配布的な使い方も不可
ここで一度、自分に問いかけてほしい。
「そのサイト、本当に自分の管理サイトと言えるか」。
名義、契約、責任範囲。
曖昧なまま使っていませんか。
なぜこの変更が無視できないのか
正直な話をします。
今すぐ訴えられる可能性は低い。
ただし、リスクがあると分かった状態で使い続けるのは別問題です。
特に法人案件や保守契約が絡むと、話は変わる。
もしトラブルが起きた時、
「今までみんな使ってました」は一切通用しません。
WordPressは自由度が高い。
その裏で、自己責任の比重も重い。
このバランス感覚が問われています。
代替手段を考える前に整理したい視点
いきなりプラグイン比較に飛びつく前に、考えるべき軸があります。
- 完全自動か、手動も許容するか
- サーバー操作に抵抗があるか
- データ量はどれくらいか
全部をワンクリックで済ませたい。
その気持ちは分かる。
でも、それが今の正解とは限りません。
WPvividという現実的な選択肢
ここで名前が挙がるのが、WPvividです。
All-in-One WP Migrationの代替として、真っ先に候補に入るプラグイン。
WPvividの特徴をざっくり書きます。
- バックアップ、移行、復元を一通りカバー
- 無料版でもできる範囲が広い
- UIが比較的素直
特に評価できるのは、分割バックアップ。
容量制限に引っかかりやすい環境では、かなり助かります。
WPvividでの基本的な移行手順
流れはシンプルです。
1. 移行元サイトでバックアップ作成 2. バックアップファイルをダウンロード 3. 移行先サイトにWPvividをインストール 4. バックアップをアップロードして復元
UI操作だけで完結する。
この点は、All-in-One WP Migrationに近い感覚です。
プラグインに頼らない方法も知っておく
ここから少し、地味な話をします。
でも、実務ではかなり強い。
データベースの手動エクスポートとインポート
phpMyAdminを使う方法です。
怖そうに見えますが、慣れると速い。
mysqldump -u user -p db_name > backup.sql
インポートは以下。
mysql -u user -p db_name < backup.sql
URL置換が必要な場合は、Search Replace DB系ツールを併用します。
wp-contentの手動コピー
テーマ、プラグイン、アップロード画像。
ここがWordPressの実体です。
/wp-content/themes /wp-content/plugins /wp-content/uploads
FTPやSFTPで丸ごとコピー。
地味だが、トラブルに強い。
ここで自問してみてください。
「プラグインが壊れたら、何もできなくなる構成になっていないか」。
WPvividと手動移行の使い分け
全部WPvividでいいか。
そうとも言えません。
小規模サイト、検証環境、短期案件。
こういう場面ではWPvividが快適です。
一方で、
容量が大きい
複雑なサーバー構成
長期保守案件
こういう場合、手動移行の方が安全なことも多い。
実務で感じた率直な感想
All-in-One WP Migrationは便利でした。
今もツールとしては優秀です。
ただ、便利さに依存しすぎた。
それが今回、露呈しただけだと感じています。
WordPressはブラックボックスにしない方がいい。
フロントエンドを触る人ほど、ここは意識してほしい。
関連情報として知っておくと得する話
最後に、この記事と相性の良いテーマを置いておきます。
- Search Replace DBの安全な使い方
- wp-config.phpの理解を深める
- サーバー移行時のパーミッション確認
派手ではありません。
でも、こういう知識がある人ほど、現場で静かに強い。
プラグインが変わっても、ルールが変わっても、
結局残るのは基礎力です。
さて、次の案件ではどうしますか。
今まで通りに戻るか。
一段、上に進むか。

