【完全版】ACF(Advanced Custom Fields)とは?無料・有料の違いと実務での活用方法を徹底解説

✅ この記事はこんな方におすすめ

  • WordPressで独自の情報入力フィールドを追加したい
  • ACFを導入してみたけど、無料版と有料版の違いがわからない
  • 実務でACFを使う具体例や、テンプレートへの出力方法を知りたい

ACF(Advanced Custom Fields)とは?

ACF(Advanced Custom Fields)は、WordPressの投稿や固定ページ、カスタム投稿に自由な入力項目(カスタムフィールド)を追加できる人気プラグインです。

従来の WordPress では「タイトル」と「本文」だけのシンプルな投稿でしたが、ACFを使えば次のようなことができます。

  • 商品に「価格」「在庫状況」「商品コード」を追加
  • スタッフ紹介ページに「顔写真」「役職」「SNSリンク」を追加
  • お知らせ投稿に「PDFファイル」や「外部リンク」を追加

管理画面から簡単にフィールドを作成できるため、ノーコード・ローコードでWordPressサイトを拡張可能です。


無料版と有料版(ACF PRO)の違い

🎁 無料版の主な特徴

  • テキスト、画像、セレクトボックスなど 30種類以上の基本フィールドが使用可能
  • 投稿・固定ページ・カスタム投稿に対応
  • カスタムフィールドの表示条件も柔軟に設定可能

💎 ACF PRO(有料版)でできること

機能無料版有料版(ACF PRO)
リピーターフィールド✅(◎)
フレキシブルコンテンツ✅(◎)
ギャラリーフィールド
オプションページ
カスタムブロック作成✅(Gutenberg対応)
一括JSONエクスポート
商用利用・優先サポート

実務ポイント

  • **繰り返しデータの管理(スタッフ一覧、FAQ)**にはリピーターが必須
  • ページごとに異なるセクション構成が必要な場合はフレキシブルコンテンツで対応
  • **グローバルな設定(会社情報、SNSリンクなど)**はオプションページで一元管理

【実務視点】ACFを使うタイミングと使いどころ

1. クライアントが「管理画面から自由に入力・更新したい」と言ってきたとき

例:

「トップページのバナー画像を管理画面で変えられるようにしたい」

→ ACFで画像フィールドを追加し、テンプレートに the_field() で表示


2. 投稿ごとに独自のデータを管理したいとき

例:

「お知らせ投稿ごとにPDF資料の添付とダウンロードボタンを表示したい」

→ ACFでファイルフィールドを追加し、テンプレートでPDF出力を制御

<?php if( get_field('pdf_file') ): ?>
  <a href="<?php the_field('pdf_file'); ?>" target="_blank">資料をダウンロード</a>
<?php endif; ?>

3. 繰り返しデータやブロック型レイアウトを実装したいとき

例:

「スタッフ紹介を管理画面で追加・削除・並び替えできるようにしたい」

→ ACF PROのリピーターで対応

<?php if( have_rows('staff_list') ): ?>
  <ul class="staff-list">
    <?php while( have_rows('staff_list') ): the_row(); ?>
      <li>
        <img src="<?php the_sub_field('photo'); ?>" alt="">
        <p><?php the_sub_field('name'); ?></p>
        <p><?php the_sub_field('role'); ?></p>
      </li>
    <?php endwhile; ?>
  </ul>
<?php endif; ?>



実務でのよくある活用例まとめ

目的ACFでの解決方法
トップページのバナーやお知らせを管理画面で更新したい画像フィールド+リンクフィールド
スタッフ紹介やFAQなど繰り返し要素を実装したいリピーターフィールド(ACF PRO)
固定ページのレイアウトを自由に組み合わせたいフレキシブルコンテンツ(ACF PRO)
サイト全体の共通情報(住所、電話番号など)を一元管理オプションページ(ACF PRO)
ブロックエディターに独自ブロックを追加したいACF Blocks(ACF PRO)

実装手順:ACFを使ってカスタムフィールドを作るまで

  1. プラグインをインストール
    • 「Advanced Custom Fields」で検索 → インストール → 有効化
  2. フィールドグループを作成
    • 例:「会社概要」などのページ専用フィールド
  3. 表示条件を設定
    • 投稿タイプ、ページID、テンプレート単位で条件を設定可能
  4. テンプレートに出力コードを追加
    • <?php the_field(‘フィールド名’); ?> で表示
    • リピーターやギャラリーは have_rows() や get_field() を使用

注意点とデメリット

  • 無料版では複雑な実装に限界がある
  • ACFに依存しすぎるとテーマ移行時の再構築が必要になることも
  • フィールド名の一貫性や設計ミスは運用後に手戻りになりやすい

事前にフィールド設計をしっかり行うことが実務成功のカギ!


よくある質問(FAQ)

Q. 無料版だけで十分使えますか?

→ 単純なカスタムフィールド追加には無料版でもOK。繰り返しや複雑なレイアウトが必要ならACF PROがおすすめ。

Q. ACFとカスタム投稿の関係は?

→ ACFはカスタム投稿と非常に相性がよく、「投稿タイプごとに異なる入力欄」を作るのに最適です。

Q. ACFをテーマに組み込んで配布しても大丈夫?

→ ACFはGPLライセンスですが、PRO版の再配布はライセンス違反になる可能性があるので注意が必要です。


まとめ|ACFは“開発者と運用者”の両方にメリットのある必須プラグイン

  • ACFは「管理画面強化」「入力ミス防止」「保守性の向上」を叶える強力なツール
  • 無料版でも十分だが、ACF PROの導入で開発効率と柔軟性が大幅にアップ
  • 実務では設計力が問われるプラグインでもあるので、しっかり学びながら使うのが重要
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