コーポレートサイトとは?役割と必要コンテンツ一覧をフロントエンド目線で全部まとめる

コーポレートサイトって、作る側から見ると地味です。派手なLPみたいに数字で勝ち負けが見えにくいし、SNSでバズる要素も少ない。

でもね、採用も営業も広報も、だいたい最後はここに帰ってきます。名刺交換した相手が最初に見るのもここ。怪しい会社かどうかを0.5秒で判定されるのもここ。怖い。

あなたが今、Web制作の勉強中でも、実務でコーディングしていても、コーポレートサイトの理解は避けて通れません。案件で突然「会社案内っぽいサイト作って」と振られます。はい、来た。逃げ場なし。

この記事は、コーポレートサイトとは何か、役割、必要なコンテンツ一覧、作り方の流れ、メリットとデメリット、そして「止めた方がいいこと」まで、フロントエンド目線でまとめます。WordPressにも貼りやすい形で、現場の空気をなるべくそのままに。

  1. コーポレートサイトとは 会社の信用をWebに置く場所
    1. サービスサイトやLPと何が違うのか
  2. 役割は何か 会社の顔だけでは足りない
    1. 誰が見ているかを想像すると設計が変わる
  3. 止める必要があるのは何か まずは「雰囲気だけサイト」
  4. 必要なコンテンツ一覧 これがないと始まらない
    1. 最優先 まずは信頼の土台
    2. 次に欲しい 採用と広報のための装備
    3. あると強い 競争力を作るコンテンツ
  5. コンテンツごとの狙い 何のために置くのかを言語化
    1. 会社概要は信頼の名刺
    2. 事業内容は「できること」より「解決できること」
    3. 実績は最強の説得材料
  6. やり方 コーポレートサイト制作の進め方を現場目線で
    1. 1 目的を整理する 採用なのか営業なのか
    2. 2 ペルソナより「不安」を集める
    3. 3 サイトマップを作る コンテンツの棚卸し
    4. 4 デザインより先に原稿を書く これが効く
    5. 5 実装 フロントエンドは「読めるHTML」が正義
    6. 6 運用設計 更新担当と更新方法を決める
  7. メリット コーポレートサイトがある会社は強い
  8. デメリット 作っただけで放置すると逆効果
  9. 必要コンテンツを実務でチェックするための一覧
    1. 信頼と法務の基本
    2. 事業と実績
    3. 採用とカルチャー
    4. 広報と信頼の継続
    5. 問い合わせ導線
  10. フロントエンド目線での実装Tips 地味だけど効くやつ
    1. ナビゲーションは迷わせない どこに何があるかが全て
    2. 文章は短文と長文を混ぜる 読まれ方を意識
    3. 画像は軽くしないと信用が落ちる
    4. フォームは入力体験が命
  11. よくある失敗 パターン別に刺しておく
    1. 失敗1 採用ページが募集要項だけ
    2. 失敗2 会社概要がPDFしかない
    3. 失敗3 ニュースが3年前で止まっている
  12. 最後に 読者に有益な追加情報 仕様書より強い整理術

コーポレートサイトとは 会社の信用をWebに置く場所

コーポレートサイトは、会社の公式情報を集約するWebサイトです。会社概要、事業内容、実績、ニュース、採用情報、お問い合わせなどが並びます。

ECでもない。予約サイトでもない。広告の着地点だけでもない。そういう意味で、成果が見えにくいタイプのサイトに分類されがちです。

でも実態は「信用のインフラ」。会社の外側に向けて、安心して取引していい相手かどうかを判断する材料が置かれます。人は疑い深い。だからこそ必要だ。

サービスサイトやLPと何が違うのか

サービスサイトは特定のサービスを売る場所です。LPはもっと尖っていて、1つの行動に導くための一本道。

一方、コーポレートサイトは複数の目的を同時に背負います。採用したい。取引したい。問い合わせを増やしたい。投資家にも見られる。地味に欲張りセット。

この「目的の混在」が、設計を難しくします。見た目以上に難しいのはだいたいここ。

役割は何か 会社の顔だけでは足りない

よく「会社の顔」と言われます。間違いではない。でも顔だけだと薄い。

コーポレートサイトの役割は、もっと生々しいです。たとえばこう。

  • 信頼の担保: 会社が実在し、責任を取れる体制があることの提示
  • 情報の一次ソース: ニュースや公式発表の置き場
  • 営業支援: 提案書を開く前に見られる背景資料
  • 採用の母艦: 求職者が「ここで働けるか」を見極める場所
  • 問い合わせ窓口: 仕事の話も、取材も、迷子の連絡も全部集まる

どれも地味です。地味だけど、壊れたら困る。水道みたいな役割。

誰が見ているかを想像すると設計が変わる

ユーザー像を雑に「顧客」と書いた瞬間に負けます。見ているのは顧客だけじゃない。

  • 見込み顧客: 取引前に不安を潰したい
  • 求職者: 社風と将来性を嗅ぎたい
  • 取引先の法務や経理: 会社情報を確認したい
  • メディア: 会社の正式名称や沿革を拾いたい
  • 競合: だいたい見ている。静かに

ここで質問です。あなたが作っているページ、誰の不安を消しに行っていますか?

止める必要があるのは何か まずは「雰囲気だけサイト」

コーポレートサイトで止めた方がいいのは、雰囲気だけで作ることです。オシャレだけで押し切るやつ。写真がでかい。文字が薄い。スクロールするとフワフワする。中身がない。

もちろん世界観は大事。でも、コーポレートサイトは信用商売なので、情報が足りないと逆効果になります。

  • 会社概要が薄い、または見つからない
  • 所在地が曖昧、地図がない
  • 代表者名がない
  • 問い合わせ先がフォームだけで電話もメールもない
  • 実績や事例が0

この状態は、ユーザーから見ると「逃げ道を用意している会社」に映ります。厳しいけど現実。フロントエンドとしては、情報設計の時点で止めに行きたい。

必要なコンテンツ一覧 これがないと始まらない

コーポレートサイトの必須コンテンツを、優先度つきで整理します。案件で「最低限どこまで?」と聞かれたときの武器にもなる。

最優先 まずは信頼の土台

  • トップページ: 何の会社かを一瞬で伝える
  • 会社概要: 会社名、所在地、設立、資本金、代表者、事業内容、従業員数など
  • 事業内容: サービスや提供価値の説明
  • 実績・導入事例: 企業名が出せないなら業界や規模で補う
  • お問い合わせ: フォーム、メール、電話、受付時間、担当窓口
  • プライバシーポリシー: フォームがあるなら必須

ここが揃っていないサイトは、だいたい離脱率が高いです。情報が足りないと、ユーザーは戻るボタンを押すだけ。冷たい。

次に欲しい 採用と広報のための装備

  • 採用情報: 募集要項だけでなく働く環境やカルチャー
  • 社員紹介: 顔が出せないなら文章でもいい
  • ニュース・お知らせ: 更新頻度が低いなら無理に作らない選択もある
  • 企業理念・ビジョン: 文章が抽象的すぎると逆に恥ずかしいので注意

採用ページは、転職サイト以上に見られることがあります。特にエンジニアは会社サイトを見てから応募します。ソースまで見てくるやつもいる。怖い。

あると強い 競争力を作るコンテンツ

  • ブログ・コラム: SEOの土台になる
  • ホワイトペーパー: BtoBで刺さる
  • FAQ: 問い合わせ工数を削れる
  • サステナビリティ・CSR: 大手や公共系で求められやすい
  • IR情報: 上場企業なら必須

ただし全部盛りは危険です。更新できないページは、ないより印象が悪いことがある。放置されたニュース一覧、だいたい悲しい。

コンテンツごとの狙い 何のために置くのかを言語化

コンテンツは「あるとそれっぽい」ではなく、役割から逆算したいところです。フロントエンドの実務でも、設計意図が見えると実装判断が速くなります。

会社概要は信頼の名刺

会社概要は、法務や経理が見る可能性があります。つまり、読み手は冷静で厳しい。デザインより正確さ。

社名の表記ゆれや、所在地の古さ、代表者名の誤字は即アウト。ここは気を抜くと痛いです。

事業内容は「できること」より「解決できること」

機能説明だけ並べると弱い。何を解決できる会社か。どんな業界に強いか。ここまで書けると、営業が楽になります。

あなたの会社、強みを一文で言えますか?言えないなら、サイトにも書けません。

実績は最強の説得材料

実績が出せない場合は、業種、規模、担当範囲、成果物の種類で補います。「大手企業多数」だけだと信用されません。みんな言うから。

やり方 コーポレートサイト制作の進め方を現場目線で

ここからは作り方。制作会社でも、社内制作でも、だいたい同じ流れで転びます。

1 目的を整理する 採用なのか営業なのか

目的が混ざるのがコーポレートサイトですが、優先順位は決める必要があります。全部を同じ熱量でやると、全部が中途半端になります。

2 ペルソナより「不安」を集める

ペルソナ作りに時間をかけすぎるより、ユーザーの不安を洗い出す方が効きます。

  • この会社は実在する?
  • 連絡先はちゃんとしている?
  • 実績はある?
  • 採用はブラックじゃない?
  • 情報は最新?

不安が消える順番に、ページ構成が決まっていく感じ。ここで設計が楽になる。

3 サイトマップを作る コンテンツの棚卸し

ページ数が少ないほど、ナビゲーション設計はシビアになります。トップに詰め込みすぎると迷わせる。階層を深くしすぎると見つからない。ほどよく悩む。

4 デザインより先に原稿を書く これが効く

現場のあるあるですが、デザイン先行で進めると、あとから文章が入らず破綻します。コーポレートサイトは情報量が命なので、テキスト優先が強い。

文章が決まると、レイアウトの迷いが減ります。エンジニアも助かる。デザイン修正も減る。

5 実装 フロントエンドは「読めるHTML」が正義

実装の話もします。コーポレートサイトはSEOもアクセシビリティも効くので、見た目だけでなく構造が大事。

  • 見出し階層を守る: h2の下にh3、飛ばさない
  • パンくずを整える: 情報の位置を伝える
  • 画像には代替テキスト: 装飾画像は空でもいい
  • リンク文言は具体的に: 「こちら」祭りはやめる
  • フォームはラベル必須: プレースホルダーだけは事故る

地味です。けれど、こういう積み重ねが「ちゃんとしてる会社感」になります。Webは空気が出る。

6 運用設計 更新担当と更新方法を決める

更新しないなら作らない。これは暴言ではなく、運用コストの話です。ニュースを作るなら、誰が月に1回更新するのか。採用情報を作るなら、募集が終わったら誰が閉じるのか。

WordPressなら、編集権限、カスタム投稿、ACFなどの設計まで含めて運用のしやすさを作ります。作って終わりは幻想。

メリット コーポレートサイトがある会社は強い

  • 信頼を獲得しやすい。取引前の不安を減らせる
  • 問い合わせの質が上がる。前提情報を共有できる
  • 採用が強くなる。社風を伝えられる
  • 営業資料になる。説明を短縮できる
  • SEOの土台になる。指名検索で勝ちやすい

個人的には採用への効きが大きいと思っています。給与や職種よりも、会社の雰囲気で応募が決まることがある。サイトが雑だと、優秀な人ほど逃げます。

デメリット 作っただけで放置すると逆効果

  • 更新されないと「動いてない会社」に見える
  • 情報が古いと信用を落とす。所在地や代表者名の誤りは致命傷
  • ページが増えるほど管理が増える。運用者がいないと崩壊する
  • セキュリティ対応が必要。WordPressなら特に

コーポレートサイトは、冷蔵庫みたいなものです。買った瞬間がゴールじゃない。掃除しないと臭う。放置すると痛い。

必要コンテンツを実務でチェックするための一覧

ここはコピペで使えるチェックリスト。制作前の要件整理にも、納品前の確認にも使えます。

信頼と法務の基本

  • 会社概要: 会社名、所在地、代表、設立、資本金、事業内容
  • 沿革: 年表形式だと読みやすい
  • アクセス: 地図、最寄り駅、駐車場など
  • プライバシーポリシー
  • 利用規約: サービス提供がある場合
  • 特商法表記: ECや有料サービスが絡む場合

事業と実績

  • 事業内容ページ
  • サービス紹介ページ
  • 実績・事例
  • 取引実績: ロゴ掲載は許諾確認
  • 料金やプラン: 出せる範囲で

採用とカルチャー

  • 採用トップ
  • 募集要項
  • 働く環境: 福利厚生、制度、オフィス
  • 社員紹介
  • 選考フロー

広報と信頼の継続

  • ニュース・お知らせ
  • プレスリリース
  • ブログ・コラム
  • FAQ

問い合わせ導線

  • お問い合わせフォーム
  • 電話番号、メールアドレス
  • 資料請求
  • よくある質問への誘導

フロントエンド目線での実装Tips 地味だけど効くやつ

ここからは現場で「気が利くねえ」と言われる確率が上がる小技。

ナビゲーションは迷わせない どこに何があるかが全て

グロナビに何を置くかでサイトの性格が決まります。おすすめは「会社情報」「事業」「実績」「採用」「お問い合わせ」。迷ったらこれで良い。

情報が多いならメガメニューもあり。ただしモバイルでの操作性が落ちるなら、素直に階層化した方が勝ちます。

文章は短文と長文を混ぜる 読まれ方を意識

忙しい社会人は流し読みします。そこで長文ばかりだと詰みます。

短い文章で区切る。たまに長く語る。これだけで読みやすさが変わる。CSSより効くことがあるので悔しい。

画像は軽くしないと信用が落ちる

遅いサイトは不安になります。トップが3秒以上かかると、会社のレスポンスまで遅そうに見える。偏見だが、人はそういう生き物。

  • WebPやAVIFを使う
  • 遅延読み込みを入れる
  • ヒーロー画像は優先読み込みを検討

フォームは入力体験が命

問い合わせフォームは、会社の窓口です。ここが使いにくいと「対応も雑そう」と思われます。怖い話。

  • 項目数を絞る
  • エラー文言を具体的に
  • 送信完了の導線を整える
  • スパム対策を入れる

よくある失敗 パターン別に刺しておく

失敗1 採用ページが募集要項だけ

給与と勤務地だけ載せるやつ。気持ちはわかる。でも求職者が知りたいのは「どんな人がいて、どんな空気で、どんな成長ができるか」です。そこがないと応募が増えない。

失敗2 会社概要がPDFしかない

スマホでPDFを開かせるのは、けっこうな罰ゲームです。Webページで基本情報は持っておく。PDFは補助。

失敗3 ニュースが3年前で止まっている

更新できないなら、最初から出さない方が良いこともあります。あるいは「実績」や「コラム」など更新しやすい枠に寄せる。運用できる形にするのが正解。

最後に 読者に有益な追加情報 仕様書より強い整理術

コーポレートサイト制作で迷ったら、ページごとにこの3つを書き出してみてください。

  • このページを読む人は誰か
  • その人が持っている不安は何か
  • 読み終わった後にどう動いてほしいか

これが揃うと、文章が書けます。デザインも決まります。実装も迷いません。

逆にここが曖昧だと、見た目だけ立派な箱になります。箱は空っぽ。Webはすぐバレる。

もう1つだけ聞きます。あなたのサイト、初見の人が「ここなら問い合わせて大丈夫」と思える材料、足りていますか?

作るのは大変です。でも、ちゃんと作ると長く効きます。派手さはない。けれど強い。そういうサイトが好きです。

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