フロントエンド実務では、
「デザイナーから、このページみたいにアニメーションを実装してください」
と言われることがよくあります。
しかし最近はGSAPやScrollTrigger、SwiperなどのJSライブラリ、さらには複雑なスクロールアニメーションも増えており、
「このページはどうやって作られているんだろう…?」
と悩むことも少なくありません。
今回は、任意のURLを入力するだけでHTML/CSS/JSを解析できるツールをまとめました。
実務での参考サイト解析にぜひ活用してください。
【まずは基本】ブラウザ標準の開発者ツール(DevTools)
実務で必須なのは、やはり**Chrome DevTools(デベロッパーツール)**です。
起動方法
- 解析したいページをChromeで開く
F12
または 右クリック → 検証
主な使い方
- Elementsタブ:HTML構造の確認
- Stylesタブ:適用されているCSSの確認
- Sourcesタブ:読み込まれているJSの確認
- Networkタブ:ライブラリや画像の読み込み状況確認
- Performanceタブ:アニメーションの動作をトレース
ポイント
- アニメーションがGSAPかAOSか、スクロールで何が動いているかを確認可能
- 実務ではまずここから調査を始めるのがおすすめです
【ライブラリ特定に便利】WhatRuns & Wappalyzer
次に紹介するのは、ページで使用されているライブラリやフレームワークを特定できる拡張機能です。
1. WhatRuns
- URL:https://www.whatruns.com/
- 機能:ページで使われているJSライブラリ・フレームワークを自動解析
- 実務での活用例
- 「このアニメーションはGSAPか、それともSwiperか?」を一瞬で確認可能
2. Wappalyzer
- URL:https://www.wappalyzer.com/
- 機能:CMSやJavaScript、CDNなどWebサイトの技術スタックをまとめて解析
- 実務での活用例
- WordPressか静的サイトかを事前に把握できる
- 参考サイトが使うJSライブラリを効率よく特定できる
【デザイン解析に便利】CSS Peeper
- URL:https://csspeeper.com/
- 機能:ページの色・フォント・余白などを一瞬で抽出
- 実務での活用例
- デザイナーが「このサイトの色合いが好き」と言ったら、即座にカラーパレットを取得
- フォントや文字サイズを参考にコーディングできる
【パフォーマンスやリソース確認】WebPageTest & BuiltWith
アニメーションが重そうなページは、パフォーマンス解析ツールも活用すると便利です。
WebPageTest
- URL:https://www.webpagetest.org/
- ページの読み込み速度やリソース構成を解析
- 実務では「参考サイトは遅いから、軽量化して実装しよう」という判断に役立つ
BuiltWith
- URL:https://builtwith.com/
- 使用ライブラリ・フレームワーク・CDNを一括で可視化
- 「このアニメーション、GSAPで作られているのか?」を即把握可能
【まとめ】解析フローを実務に組み込む
フロントエンド実務では、次の流れで参考サイト解析を行うと効率的です。
- DevToolsでHTML/CSS/JSの構造を確認
- WhatRuns / Wappalyzerでライブラリ特定
- CSS Peeperでデザイン情報を抽出
- WebPageTestでパフォーマンス確認(必要に応じて)
このフローをチームで共有しておくと、
「デザイナーから参考サイトを渡されたけど、どこから調査したらいいかわからない…」
という悩みが大幅に減ります。
【まとめ】
- 実務で参考サイトのHTML/CSS/JSを解析するには、DevTools + Chrome拡張 + Webサービスの併用が最強
- 特にWhatRuns・Wappalyzer・CSS Peeperは効率的にライブラリやデザインを把握できる
- 解析フローをチーム標準にすることで、キャッチアップや工数削減につながる
この方法を取り入れれば、最新のフロントエンド技術も素早く理解して再現できるようになります。
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