Web制作やブログ運営で欠かせないのが画像の最適化です。
特に近年は「WebP(ウェッピー)」という次世代フォーマットが注目を集めています。
この記事では、JPG画像をWebPに変換する方法を初心者から実務者までわかりやすく解説します。
WebPとは?JPGよりも優れている理由
WebPはGoogleが開発した画像フォーマットで、
従来のJPEGやPNGよりもファイルサイズを約30〜50%軽くできるのが大きな特徴です。
| 比較項目 | JPG | WebP |
|---|---|---|
| ファイルサイズ | 大きい | 約30〜50%軽量 |
| 透過(アルファチャンネル) | 非対応 | 対応 |
| アニメーション | 非対応 | 対応 |
| 対応ブラウザ | 主要ブラウザ全対応 | ✅(Chrome, Safari, Edge, Firefox など) |
WebPを使うことで、
✅ ページの読み込み速度が向上し、
✅ Core Web Vitals(LCP・FID・CLS)の改善にもつながります。
方法①:オンラインツールで簡単変換(最も手軽)
特別なソフトを使わずに、ブラウザ上で変換できるツールが多数あります。
以下のサイトが特におすすめです。
手順
- サイトを開く
- JPGファイルをドラッグ&ドロップ
- 出力形式を「WebP」に変更
- 「Download」ボタンで保存
Squooshは圧縮率をリアルタイムでプレビューできるため、
画質と軽さのバランス調整に最適です。
方法②:PhotoshopでWebPとして書き出す
WebPはPhotoshop(CC 2022以降)にも標準対応しています。
より細かい画質調整を行いたい場合はこちらが便利です。
手順
- JPG画像をPhotoshopで開く
- 「ファイル」→「書き出し」→「WebPとして書き出し」を選択
- 品質スライダーで圧縮率を調整
- 保存!
WebP形式にすれば、
JPGと同等の見た目でファイルサイズを半分以下にすることも可能です。
方法③:コマンドラインで一括変換(開発者向け)
大量の画像を変換する場合や、
ビルド工程に組み込みたい場合はGoogle提供のcwebpコマンドが最適です。
インストール(Macの場合)
brew install webp
変換コマンド
cwebp input.jpg -q 80 -o output.webp-q 80 … 品質(0〜100)
-o … 出力ファイル名
複数ファイルを一括変換
for f in *.jpg; do cwebp "$f" -q 80 -o "${f%.jpg}.webp"; doneこれでカレントディレクトリ内のすべてのJPGがWebPに変換されます。
GitやCI環境に組み込むのも簡単です。
方法④:WordPressで自動変換する
Webサイト運営者なら、WordPressプラグインで自動化するのが便利です。
おすすめプラグイン
- EWWW Image Optimizer(一括変換対応)
- Imagify(圧縮品質を細かく指定可能)
- WebP Express(WebPを自動生成して出し分け)
メリット
- 画像アップロード時に自動でWebP化
- HTML側は自動でWebPを参照
- 過去の画像も一括変換可能
サイト全体の読み込み速度を底上げでき、
SEOスコアの改善にも効果があります。
実務で注意すべきポイント
WebPは便利ですが、運用時には次の点に注意しましょう。
- 古いIEブラウザは非対応(※現在はほぼ問題なし)
- <picture>タグを使うと、WebPとJPEGを両対応させられる
<picture>
<source srcset="sample.webp" type="image/webp">
<img src="sample.jpg" alt="サンプル画像">
</picture>- 画像最適化はファイル名・alt属性も重要(SEO的にも)
WebPに変換するメリットまとめ
- ページ読み込み速度が向上
- サーバー転送量の削減
- モバイルユーザーの離脱率を減少
- 検索エンジン評価(SEO)の向上
まとめ:WebP化は現代の標準
JPGからWebPへの変換は、
Webサイトを軽く・速く・SEOに強くするための基本施策です。
- 手軽にやりたい → Squoosh(ブラウザツール)
- 実務で使いたい → Photoshop
- 自動化したい → cwebpコマンド or WordPressプラグイン
少しの手間で大きな成果が出るので、
ぜひ今日から画像最適化を始めてみてください。
