WordPressの表示が遅い。地味にストレスです。
記事を開くたびにローディング。画像が出るまで真っ白。スクロールするとガクガク。読者は待ってくれません。あなたが頑張って書いた渾身の記事も、読み込まれる前に閉じられる。悲しいが現実。
速度は気合では上がりません。設計と手順で上がります。
この記事では、WordPressのサイトやブログを高速化するための考え方と、実務で効く手の打ち方をまとめます。プラグインの押し引き、テーマの癖、画像とフォント、キャッシュ、DB、サーバー。全部触れます。偏見も入れます。だって現場は理想論だけじゃ回らない。
- なぜ放置をやめる必要があるのか: 遅いサイトが損するポイント
- 高速化の全体像: どこが遅いかで対処が変わる
- 測り方: いきなり改善より先に現状把握
- やり方1: キャッシュで殴る まずは体感を変える
- やり方2: 画像のダイエット ここを怠ると一生遅い
- やり方3: CSSとJSの整理 そのスライダー、本当に必要?
- やり方4: フォント最適化 文字のガタつきは地味に致命傷
- やり方5: プラグイン整理 便利のツケを払う時間
- やり方6: DBと記事運用の掃除 テーブルは黙って増える
- やり方7: サーバーとPHP ここをケチると限界が早い
- やり方8: CDNと画像配信 速さは距離にも左右される
- やり方9: 外部埋め込みと計測タグ ここが一番の裏ボス
- 高速化の進め方: 失敗しにくい優先順位
- 実務あるある地雷集: やりがちな失敗と回避
- メリットまとめ: 速いWordPressが生む良い循環
- デメリットまとめ: 高速化は万能薬ではない
- 読者に有益な追加情報: 高速化と一緒に見直すと得する周辺知識
なぜ放置をやめる必要があるのか: 遅いサイトが損するポイント
速度が遅いと、読者が離れます。これは分かりやすい。
でも痛いのはそこだけじゃない。遅いとGoogleの評価が下がる可能性があるし、広告の収益も落ちやすい。CVボタンが押される前に離脱される。検索順位以前に、読まれない。読まれないと改善点も見えない。負のループである。
それに、遅いサイトは運用コストも上がります。軽微な修正のたびに表示確認が遅い。管理画面も重い。地味に疲れる。疲れると雑になる。雑になるとプラグインを増やす。増やすと遅くなる。はい、またループ。
あなたのサイト、記事は読まれているのに途中で消えていませんか。スクロールが止まる瞬間、ありませんか。
高速化の全体像: どこが遅いかで対処が変わる
WordPressの遅さには種類があります。これがポイント。
トップは遅いけど記事は速い。記事は速いけど管理画面が重い。最初だけ遅いが2回目は速い。スマホだけ遅い。こういう差が出る。原因が違うからです。
遅さの主な原因をざっくり分類
- サーバーが弱い、設定が甘い
- テーマが重い、作りが粗い
- プラグインが多い、相性が悪い
- 画像が重い、表示方法が雑
- CSSやJSが多い、読み込み順が悪い
- フォントが重い、読み込みでガタつく
- DBが肥大化、クエリが無駄
- 外部サービスが遅い(広告、計測、埋め込み)
全部を一度に直そうとすると失敗します。まずは一番太いボトルネックを潰す。これが王道。スマートに見えて実は泥臭い。
測り方: いきなり改善より先に現状把握
速度改善は、数字の遊びではありません。体感の改善です。
ただし体感だけだと迷子になる。なので計測はします。ここは割り切り。
チェックする指標のイメージ
- LCP: 目立つコンテンツが表示されるまで
- CLS: レイアウトのガタつき
- INP: 触ったときの反応速度
- TTFB: サーバーが返すまでの待ち
このうち、WordPressで一番ぶれやすいのがTTFBとLCP。サーバーとキャッシュ、画像が絡むからです。CLSはテーマとフォントと広告で事故りやすい。INPは重いJSやスライダーで悪化しやすい。傾向を覚えるだけで、打ち手の選び方が変わります。
現場の測り方のコツ
- シークレットウィンドウで見る(キャッシュの影響を減らす)
- スマホ回線を想定してネットワークを絞る
- トップ、記事、カテゴリ、固定ページを最低1つずつ見る
- 遅いページを特定して優先順位を付ける
計測して「遅い」と分かった。そこからが本番です。
やり方1: キャッシュで殴る まずは体感を変える
WordPress高速化で一番効きやすいのはキャッシュです。派手さはない。だが強い。
仕組みとしては単純で、毎回PHPでページを生成するのをやめて、出来上がったHTMLを配信する。これでTTFBが改善しやすい。特にアクセスが増えたブログほど効きます。
キャッシュの種類
- ページキャッシュ: HTMLを保存して配る
- ブラウザキャッシュ: CSSや画像を端末に保存
- オブジェクトキャッシュ: DB結果などを保存
- CDNキャッシュ: 世界中の拠点に置いて近い所から配る
メリット
- 体感が一気に変わりやすい
- サーバー負荷が下がる
- アクセス増加にも耐えやすい
デメリット
- 更新が反映されない事故が起きる
- ログイン状態や会員サイトは設計が必要
- 設定が二重三重だと逆に複雑になる
キャッシュは万能ではないが、最初に打つ価値があります。特に静的に近いコーポレートサイトやブログは効きやすい。逆にECや会員機能が強いサイトは、除外設定が肝になります。
やり方2: 画像のダイエット ここを怠ると一生遅い
画像が重い。これ、WordPressあるあるです。
そして画像を軽くするだけでLCPが改善しやすい。見た目が同じでも速度は変わる。ここが面白い所。
画像でやることリスト
- 適切なサイズで出す(巨大画像を縮小表示しない)
- WebPやAVIFを使う
- サムネイル生成とsrcsetを活かす
- 遅延読み込みを使う(ただしFVは別)
- 圧縮し過ぎて汚くしない
よくある事故が、幅2000pxの画像をそのまま貼って、CSSでwidth: 100%にして終わり。見た目は正しい。中身が重い。スマホが泣く。読者も泣く。
ファーストビューの画像だけは扱いが違う
FVの画像を遅延読み込みにすると、最初が真っ白になりやすい。体感が悪い。なのでFVの画像は優先して読み込み、下の画像は遅延。これが基本形です。
メリット
- LCPが改善しやすい
- 転送量が減って通信が軽くなる
- サーバーの負荷も下がりやすい
デメリット
- 画像の運用ルールが必要になる
- 変換や配信の仕組みが増えると管理が面倒
画像は運用の問題でもあります。編集者が増えるほど事故る。だから最初にルールを作る。ここで差が出るのです。
やり方3: CSSとJSの整理 そのスライダー、本当に必要?
スライダーはロマンです。だが速度の敵になりやすい。
WordPressはテーマやプラグインが勝手にCSSやJSを読み込みがちです。必要なページだけにしたいのに、全ページで読み込まれる。しかもminifyされていない。しかも読み込み順が悪い。事故の香り。
フロントエンド側で効く改善
- 使っていないCSSやJSを削る
- ページ単位で読み込みを分ける
- deferやasyncを使い分ける
- 重いライブラリを軽い代替にする
- アニメーションを控えめにする
ここで質問です。トップのファーストビューで、JSが読み終わるまでボタンが反応しない状態になっていませんか。ユーザーは押す。反応しない。もう一回押す。イラッとする。離脱。こういう流れ、割と普通に起きます。
メリット
- INPが改善しやすい
- 体感が軽くなる
- バグが減ることがある(意外と大きい)
デメリット
- テーマやプラグインの仕様理解が必要
- 依存関係を壊すと表示崩れが起きる
削ると壊れる。壊れると怖い。分かります。なので手順は慎重に。
安全な進め方
- まず計測して重いファイルを特定
- 消して良いものを小さく1つ消す
- 影響範囲を確認してから次へ
やり方4: フォント最適化 文字のガタつきは地味に致命傷
Webフォント、格好いい。だが重い。
フォント読み込みが遅いと、文字が一瞬消える、あるいは後から切り替わってレイアウトが動く。これがCLS悪化の定番です。読みやすさにも直撃します。
フォントで効く打ち手
- フォントは必要最小限の種類にする
- 太字を増やし過ぎない
- font-displayの挙動を調整する
- サブセット化を検討する
- 日本語フォントは特に慎重に
メリット
- CLSが改善しやすい
- 体感が安定する
- 読みやすさが上がることが多い
デメリット
- デザインのこだわりと衝突しやすい
- 設定を間違えると見た目が変わる
フォントは速度とデザインの綱引きです。僕は速度寄りの性格。読めない格好良さより、読める快適さが好きだ。
やり方5: プラグイン整理 便利のツケを払う時間
WordPressはプラグインで何でも出来ます。出来る。出来てしまう。
そして気付くとプラグインが30個。管理画面が重い。フロントも重い。更新通知が怖い。恐怖のゲーム開始。
プラグインが遅くする典型例
- 全ページに計測タグやJSを注入
- 管理画面で重いクエリを走らせる
- ショートコードが多重に呼ばれる
- 外部APIを毎回叩く
メリット
- 根本的な軽量化につながる
- セキュリティ面も整理しやすい
- 運用が楽になる
デメリット
- 代替実装が必要になる場合がある
- 担当者の心理的負担が大きい
プラグイン整理は、やる前が一番しんどい。やった後は楽。筋トレに似ています。
整理のコツ
- 目的が被っているプラグインを統合する
- 使っていない機能はオフにする
- 更新が止まっているものは見直す
- 計測系、装飾系、埋め込み系は特に疑う
やり方6: DBと記事運用の掃除 テーブルは黙って増える
WordPressはDBが太りやすい。静かに太ります。
リビジョンが積み上がる。削除した投稿のゴミが残る。オプションテーブルが膨れる。プラグインを入れて消しても跡が残ることがある。知らぬ間に遅くなる。ホラーです。
DB側で起きやすい問題
- リビジョン過多
- autoloadが肥大化
- 不要テーブルや不要レコード
- 検索が重い(全文検索の負荷)
メリット
- 管理画面が軽くなることがある
- バックアップが速くなる
- 長期運用の安定性が上がる
デメリット
- 操作を誤ると復旧が大変
- 作業前のバックアップが必須
DBの掃除は慎重に。バックアップはケチらない。ここは僕のこだわりです。痛い目を見た人ほど頷くやつ。
やり方7: サーバーとPHP ここをケチると限界が早い
高速化で一番分かりやすい裏技。サーバーを強くする。これです。
身も蓋もない。でも現場では効く。テーマをいくら最適化しても、サーバーが弱いとTTFBが伸びます。キャッシュが無い状態の初回表示が遅い。管理画面も重い。更新が怖くなる。悪循環。
サーバー側で効きやすい要素
- PHPのバージョンと設定
- HTTP/2やHTTP/3の対応
- OPcacheの有無
- 高速なストレージ
- 適切なメモリ
メリット
- TTFBが改善しやすい
- アクセス増加に強くなる
- 管理画面の快適さが上がる
デメリット
- 月額コストが上がることがある
- 移転や設定変更の手間が発生する
速度とコストはトレードオフになりやすい。だが、時間もコストです。エンジニアの時給は高い。僕はそこをいつも計算します。
やり方8: CDNと画像配信 速さは距離にも左右される
アクセスが全国、世界に散っているならCDNが効きます。
CDNは、ユーザーに近い場所から静的ファイルを配る仕組み。CSS、JS、画像。これらが速くなると体感が変わりやすい。特に画像の比率が高いブログは効くことが多いです。
メリット
- 画像や静的ファイルの配信が速くなりやすい
- サーバー負荷を減らせる
- アクセス集中に強くなる
デメリット
- キャッシュの更新に癖がある
- 設定を誤ると反映遅延が起きる
- 費用が発生する場合がある
CDNは魔法ではない。だが上手く使うと、まるで別サイトのように軽くなることがあります。気持ちいいやつ。
やり方9: 外部埋め込みと計測タグ ここが一番の裏ボス
WordPress本体や画像を頑張って軽くした。なのに遅い。こういう時に疑うのが外部要素です。
YouTube埋め込み、SNS埋め込み、広告タグ、ヒートマップ、チャットウィジェット。これらは便利です。だが読み込みが遅いと、こちらの努力を平気で打ち消す。しかも日によって速度が変わる。厄介。
対処の考え方
- 本当に必要なものだけ残す
- 表示位置を下げる(ファーストビューから外す)
- クリックで読み込む方式にする
- 計測タグは整理して最小化する
メリット
- 体感が急に軽くなることがある
- CLSやINPが改善しやすい
デメリット
- マーケ施策との調整が必要
- 数字が取れなくなる不安と戦う時間が出る
数字を取りたい。分かる。けれどサイトが読まれないなら数字以前です。ここ、現場の葛藤ポイント。
高速化の進め方: 失敗しにくい優先順位
やることが多いと、動けなくなります。なので順番を作ります。
優先順位1: キャッシュと画像
ここで体感が変わりやすい。まず勝ちを作る。テンションが上がる。次に進める。
優先順位2: CSS/JSと外部タグ
次にINPやCLSを潰す。ユーザーの苛立ちを減らす。地味に効きます。
優先順位3: プラグイン整理とDB
長期運用の安定化。ここは後回しにされがちだが、積み上がると痛い。
優先順位4: サーバーとCDN
最後に基盤を固める。ここで上限が上がります。伸びしろが残っているなら投資しがいがあります。
実務あるある地雷集: やりがちな失敗と回避
地雷1: 高速化プラグインを複数入れる
キャッシュ系、最適化系を重ねると設定が衝突しやすい。どれが効いているかも分からなくなる。まずは一つ。必要なら慎重に足す。
地雷2: まとめてminifyして崩れる
CSSやJSの結合や圧縮は、壊れる時は派手に壊れます。いきなり本番でやらない。検証環境でやる。小さく試す。
地雷3: 遅延読み込みを何でもかんでも適用
FVの画像や、最初に必要なCSSまで遅延させると、体感が悪くなる。遅延は万能ではない。使いどころがある。
地雷4: 画像を圧縮し過ぎて汚くなる
軽さは正義。だが画質が崩れると別の問題が出る。特に商品画像や人物写真は丁寧に。読者の信頼にも関わります。
メリットまとめ: 速いWordPressが生む良い循環
速くなると、運用が楽になります。これが大きい。
- 読者が離脱しにくくなる
- 回遊が増えやすい
- 広告やCVが改善しやすい
- 管理画面のストレスが減る
- 修正の確認が速くなる
速さは、体験の土台です。豪華なデザインよりも先に効く。僕はそう思っています。
デメリットまとめ: 高速化は万能薬ではない
速度改善には副作用もあります。正直に書きます。
- 設定が増えて運用が複雑になる
- キャッシュ絡みの反映遅延が起きる
- プラグインやテーマ更新で再調整が必要
- 関係者(制作、運用、広告)との調整が増える
ただ、複雑さはコントロールできます。ルールと手順を作る。そこに尽きる。
読者に有益な追加情報: 高速化と一緒に見直すと得する周辺知識
1) 画像運用ルールをドキュメント化
アップロード前の推奨サイズ、推奨形式、圧縮方法。これを決めるだけで事故が減る。編集者が増えるほど効きます。
2) テーマ選定の目利きポイント
- 不要な機能が多すぎないか
- Gutenberg対応が自然か
- 読み込みファイルが少ないか
- 更新が継続しているか
見た目が派手でも軽いテーマはあります。逆もあります。デモは速いのに実運用は遅い。これもある。怖い話。
3) 計測タグを棚卸しする習慣
入れっぱなしのタグ、増えていませんか。マーケ施策が終わっても残っていることが多い。棚卸しは定期的にやると吉。
4) 表示速度とアクセシビリティは相性が良い
軽いページは、操作もしやすくなりがちです。不要なアニメーションを減らす。レイアウトのガタつきを止める。フォーカス移動を素直にする。速度だけの話に見えて、体験全体が整う。そこが好きです。
5) 直近の改善タスクを小さく切る
次に何をしますか。画像のルール作りですか。トップのFVの読み込みですか。計測タグの整理ですか。
大きく抱えると止まります。小さく切る。1つ直す。確認する。次へ。これで回る。地味だが強い。
WordPressの高速化は、派手な必殺技より、地道な積み重ねが効きます。やれば体感は変わる。変わると運用が楽になる。楽になると記事が増える。増えると成果が出る。そういう流れが好きだ。


